考えるヒトリ

デキゴト

(カンガエゴト)

2021年に見た洋画ホラー作品【ネタバレ】

2021年夏にTSUTAYAで借りて見た洋画ホラーについて、年末の今頃に振り返ってみる。

 

パラノーマル・アクティビティ

同棲カップルが体験する怪奇現象を、ドキュメンタリータッチで描いた作品。日本ではホラーと言えば幽霊が主流だけど、本作は悪魔が恐怖の対象である。気配は感じるものの姿は見えない描写が恐怖心を煽る。ので、終盤の足跡の発見や鼻息を感じるシーンでちょっと怖さが軽減される。

彼氏がこの世に存在する死亡フラグを全て立て尽くす男。彼女の命はどうでも良くて、「悪魔〜?!しゅげぇーーーー!!」と興味本意の行動しかできない。全視聴者から嫌われている(※レビューサイト参照)。彼女ももうちょっと自分の意思を持って行動しなさいよとは思うけど、社会人彼氏と大学生彼女のカップルなのでこんなものなのかもしれない。怪奇現象が起ころうが起こらまいが、絶対結婚には至らない男女の象徴のようであった(偏見極まりない)。

ラストの結末は、オリジナルバージョンとスピルバーグバージョンの2つがあり、スピルバーグも発言している通り「オリジナルの方が数倍良かった」。

 

ミッドサマー

気持ち悪シュール系。ひょんなことからスウェーデンの宗教村に招待される主人公と、彼氏とその友達。一般的なモラルからかけ離れた閉鎖的な空間では、たとえ目の前で殺害の儀式が行われても「それが私たちの死生観です」と言われると、何となく否定はできない。おかしいと感じたことを、おかしい!と言えない。というか判断できない、それが宗教なんだと思う(作中では全ての飲食物に薬を盛られており正確な判断ができない状態ではあったが)。

そもそも過激派カルト教団の場合、おかしいと感じた時には価値観の相違でそれなりの理由をつけて殺害されかねないもんね…。作品の意図としては宗教の恐怖よりも、もっと精神的なところにアプローチをかけた話だったと思う、たぶん。けど、そんなことより宗教村が怖い。監督曰くこの作品は「ホラーじゃなくダークコメディ」らしい。ふぅ〜ん…。

18禁のディレクターズカット版があるようだけど、ある程度の内容だけ確認して見ていない。

 

IT / THE END "それ"が見えたら、終わり。

スタンド・バイ・ミー』と同じ作者と聞いて何となく納得した青春系ホラー。「ルーザス(負け犬)クラブ」を結成した子供たちが、恐ろしい怪物に立ち向かう。冒頭の怪物ピエロが牙を剥くシーンで、怖くないタイプのホラーかもと思える。実際そんなに怖くない。自分が恐れるものとなって現れる「それ」は、ピエロによる命をかけたスパルタトラウマ克服訓練であった…。子供から大人になる合間のひとつの物語。映画本編よりも、ピエロのモデルとなった殺人鬼のWikipediaが1番怖かった。もう2度と読まない。